「栄養」について考えるサミットが来年3月、フランスで開かれます。この問題は、途上国だけのものではないと言います。フランスのタニ・モアメドソワリヒ外相付副大臣(仏語圏・国際パートナーシップ担当)が、朝日新聞に寄稿しました。
糖尿病、肥満、貧血、発育阻害、(やせ細り死に直面する)重度消耗症の間にはどのような関係があるか。底流をなす共通の問題は栄養だ。
日本が2021年12月に主催した「東京栄養サミット2021」から3年を迎えるにあたり、フランスは栄養をグローバルな優先課題とし、25年3月27、28日にパリで開催される次の栄養サミットへの参加を国際社会に呼びかける。
これはすべての国が共有する普遍的な課題だ。今日では5歳未満の子ども1億4900万人が発育阻害、4500万人が消耗症、3700万人が過体重に苦しんでいる。飢餓や微量栄養素不足、超加工食品に糖分過剰な食品。人類の食生活の乱れは、子どもの認知や発達に取り返しのつかない影響を及ぼし、能力を最大限に発揮するのを妨げ、数世代にわたり社会全体の発展に影響する。
途上国だけの話ではない
栄養の問題は途上国にとどま…